小説のポケット

異世界の魔物との死闘を描くファンタジー小説

シャルヴィス異世界戦記3-29【殺されるかと思った修行の末】

俺以外の二人も最終試験を突破したらしく甚平にいたってはへろへろで独りであるけずにつれそいのヒーラーに肩をかりて歩いてきて
親指を立ててやったぜとみせてまたうつむいた。
彩那はヒーラーの治療だけでなんとかなったようで俺達より元気に見えた。


「ひゃー今日は死ぬかと思ったぜ」
甚平が汗でべとべとになった服を脱いでベットに座り込んだ
「今日はじゃ無くお前の場合は今日もじゃないのか」
いつも聞かされる発言に今日はさらに厚みがあったのはまあ想像できる。
おれも何度もじいさんに斬られたからな。
本当に殺す気かと思ったものだ・・・


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シャルヴィス異世界戦記3-28【最終試験2】

「やりました師匠。昨日に続いて完璧です」
師匠には切り株を切らずに石だけを壊すように言われている。
最初は切り株ごと真っ二つにしていたが・・・
今はこの通り。

あとから衝撃が伝わったかのように遅れて大きな石が綺麗に真っ二つになった。
切り口も滑らかでまるで機械で二つに割ったようだ。


「うむ、なかなかの上達ぶりじゃ。これなら実践にだしても問題なかろう」
ひげをこすりながら杖をついて師匠が言う
背が小さく目がうつろなじいちゃんだがこの人には殺されるかと思ったことが1度や2度じゃなかった。
そのかいもありこの短期間でシャルヴィスをかなり物にできた。

「ほれ喜んでばかりおらず訓練じゃ。完全に合格だとはいっとらんぞ。」

ゆっくり杖を突いて立ち上がる師匠

シャルヴィス異世界戦記3-27【最終試験】

時は過ぎ最終試験の日が来た。
「よし、シャルヴィスを制御して石を割ってみい」
切り株の上にじいさんもとい師匠がこぶし大より一回り大きな石を置いた
俺は実践仕様の真剣を装備している。
真剣であってもシャルヴィスを使わければ傷はつけれても、真っ二つにはならない。
そこでシャルヴィスを刀身に込めて斬撃を当てるのだ。


日本刀より若干長く、刃の部分だけで1Mほどある剣を構える。
重さはかなり軽い。ここまで長いのに軽いのは特殊な加工を施しているからだそうだ。
刃に青白いシャルヴィスが靄のように現れだす。
上段から構え勢いよく振り下ろし石に当たったように見えた。
激しい金属音のような音も無く切り株も石も微動だにしない


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