小説のポケット

異世界の魔物との死闘を描くファンタジー小説

シャルヴィス異世界戦記3-28【最終試験2】

「やりました師匠。昨日に続いて完璧です」
師匠には切り株を切らずに石だけを壊すように言われている。
最初は切り株ごと真っ二つにしていたが・・・
今はこの通り。

あとから衝撃が伝わったかのように遅れて大きな石が綺麗に真っ二つになった。
切り口も滑らかでまるで機械で二つに割ったようだ。


「うむ、なかなかの上達ぶりじゃ。これなら実践にだしても問題なかろう」
ひげをこすりながら杖をついて師匠が言う
背が小さく目がうつろなじいちゃんだがこの人には殺されるかと思ったことが1度や2度じゃなかった。
そのかいもありこの短期間でシャルヴィスをかなり物にできた。

「ほれ喜んでばかりおらず訓練じゃ。完全に合格だとはいっとらんぞ。」

ゆっくり杖を突いて立ち上がる師匠