小説のポケット

異世界の魔物との死闘を描くファンタジー小説

シャルヴィス戦記4-7【エルフ族との交渉】

「我々もぐずぐずはしてはおれん。早くアランダにおいついてやつらを追わねばならん」
「あの・・・エルフ族に助力を求めるというのは・・」
少し間を置いて兵士が少し遠慮がちに言う。
「うむ、それができれば一番なのだろうが。ここのエルフは人間族を相当嫌っている。
自分達によっぽど関係のあることでなければ手は貸してくれまい。
かといって全く可能性がないわけではないな。
あの指揮官を口説ければなんとかなるやもしれん」
そう言って、わし独りで行くと言い残しエルフ指揮官に近寄っていく。