小説のポケット

異世界の魔物との死闘を描くファンタジー小説

シャルヴィス異世界戦記4-10【ダークエルフの存在】

「不愉快な、その名前を聞くだけでも腹立たしいは。
その名前を出しただけで我々が協力するとでも思ったのか」
剣をドランズに向けて叫ぶ。
「いや、本当の事をありのまま話している。
ここに来るまでわかった事は宝物殿から魔剣が奪われたことが
間違いなくダークエルフが魔物を先導していた事、
そして賊はこの森を通って行ったという事だ。
君達は森の変化に敏感だときく。
何か倒したモンスター以外に感じ取らなかったか。」
周りのエルフ達が少しづつざわつきだしている。
「お前の話は判った。だが我々は人間に加担する事は無い。
そうそうに森を出て行って頂きたい。」
そう言うと去ろうとする。
「もう一つ話そう。盗まれた魔剣はダーインスレイフだ」
その名前を聞いたとたん立ち去ろうとしているエルフは暗示にかかったかのように
静止して動かなくなった。