小説のポケット

異世界の魔物との死闘を描くファンタジー小説

シャルヴィス異世界戦記3-31【風呂の目印は緑と水色】

風呂に入りに行く途中本当に女風呂に行こうとしている甚平の首根っこを捕まえて男風呂に来た。
男の風呂には緑の布が筒にさされており目印になっていた。
対して女性は水色の布が筒にささっている。
日本では青が男なので一見間違えそうなものだが暖簾のようなものがあるわけではないので
間違って飛び込みはしそうにない。
「あーあ、彩那ちゃんの裸を今日こそ拝みたかったな~

細身だけど彩那って結構着やせするタイプなんだぜ。

あ、おまえならよく知ってるか」

不適な笑みを浮かべおどけている。
風呂の大浴場はかなり大きかった。風呂自体が村の中央にあり、殆どの人がここに来るため規模が大きい。
その大きな風呂に漬かって大声でぼやいている。
「おまえな・・・こんな大衆の面前でよくもそんなことを」
聞いている俺の方がはずかしい。