小説のポケット

異世界の魔物との死闘を描くファンタジー小説

2016年4月のブログ記事

  • シャルヴィス異世界戦記7

    彩那も何をしているのか察して隆治の横でじっと立っている。 隆治は防具袋を置き木刀を構えている。 木刀を持ち歩くことは禁止されているので先生に見つかるだけでも怒られるだろう。 しかしそんなことに構っているわけにはいかない。 いまの心理状況はそんな些細なことはどうでもいい。 さきほどの命のやり取りを思... 続きをみる

    nice! 7
  • シャルヴィス異世界戦記6

    神社から学校は近い石段を降りれば300mほどしか離れておらず 高台からよく学校が見える。 学校についたが人気が無い。 それもそのはずまだ6時半を少し回った所。 こんなに早くから来ているのは朝練組みだけだ。 その朝練組みさえまだ殆ど着て居ない。 一様職員室に行ってみるか。 「たかくん痛いよ・・・」俺... 続きをみる

    nice! 6
  • シャルヴィス異世界戦記5

    恐ろしい出来事があったことをすぐに神社の神主である師匠に知らせに行ったが何故か今日に限っていない。 今日の稽古も行われることになっていたし出かける予定があるとも行っていなかった。 まさか師匠も襲われたのではと思って竹刀を握り締めて面まで被って探したがどこにも見当たらなかった 誰も居ないならこんな危... 続きをみる

    nice! 4
  • シャルヴィス異世界戦記4

    殺気を漲らせ低い姿勢で奇声を上げている。 じわりと木刀を持つ手を汗が流れる。 ギャー奇声をはなちながら素早く左右に飛んだかと思ったらこちらに飛び掛ってきた。 先生の言葉がその時に頭によぎった。 力あるものに真正面から当たるばかりが剣の道ではない。相手の力をよくよみ、時には相手の力を受け流し「崩れた... 続きをみる

    nice! 5
  • シャルヴィス異世界戦記3

    明らかに俺を獲物だと思ってやがる。だいたい人間の言葉を普通に使ってやがる・・ どうするせめて木刀さえあれば・・・先ほどの怪物の一撃で竹刀にかなりガタがきている。 おれはちらっと上座にかざられた木刀を見た。 あれを使うか、しかしこいつら隙が無い・・動いたら確実にやられるぞ。 とその時道場のゆいつの出... 続きをみる

    nice! 7
  • シャルビス異世界戦記2

    とっさに竹刀で叩き落す。 キィ、怪物は殴られてキイキイと叫んでのたうっている。 「キッキキやりやがったな」 今度は後ろの二匹が同時に飛び掛ってきた 1匹は上に大きく跳躍しもう一匹は地面をはうように低く飛び、ひざに噛み付きにかかる。 低く飛んでくるほうに俺は素早く詰め寄り横殴りに吹き飛ばす。 もう一... 続きをみる

    nice! 6
  • シャルヴィス異世界戦記1(プロローグ)

    「なんだ・・・」俺はひたいから一筋の汗をたらし竹刀を強く握り直した。 とその時ドロドロと何かが吹き上がる音が道場に響く 「ケッケケ人間だぜ人間。うまそうだ・・・うまそうだな・・・」 畳の下が赤く光り魔方陣のような紋様を描いている。そこからジワリとゆっくりと何かがでてこようとしている。 顔は異様に歪... 続きをみる

    nice! 11