小説のポケット

異世界の魔物との死闘を描くファンタジー小説

2016年6月のブログ記事

  • シャルヴィス異世界戦記3-34【仲間の心強さ】

    しかし俺達の力程度で世界を救えるんだろうか。 実感は全く無い。特別な力を行使できるように若干なったのだろうがそれでも 非力な状態にはかわりなく、本当の戦いはこれからなのだ。 唯一の救いはこのポジティブな甚平や大人しいながらもついて着てきてくれている彩那の存在かな。 俺独りだと頭がおかしくなってるか... 続きをみる

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  • シャルヴィス異世界戦記3-33【パラディンの資質】

    「最終試験が終ったということはいよいよ近隣のモンスターと実践経験を積むラインだな。」 風呂の中にある大岩に背中をあずけしみじみと言う。 俺達の実力がどこまで上がってるか、実践で使えるのか、武道家としては楽しみな部分もある 「隆治は剣道してるからな・・・おれはただの陸上部員だぞ。走るだけで武道の心得... 続きをみる

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  • シャルヴィス異世界戦記3-32【ブラックな世界】

    「そういえば俺達の日本語もこちらの人に自動通訳みたいに伝わってるんだよな」 数人の村人がこちらをみている。 「そう思うなら自重してくれ」 お騒がせしてすみませんという感じで俺は周りの人に会釈して謝る 「なあ俺達相当こっちに来て強くなったよな」 甚平と俺は風呂に漬かりながら木製の天井を眺める。 「だ... 続きをみる

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  • シャルヴィス異世界戦記3-31【風呂の目印は緑と水色】

    風呂に入りに行く途中本当に女風呂に行こうとしている甚平の首根っこを捕まえて男風呂に来た。 男の風呂には緑の布が筒にさされており目印になっていた。 対して女性は水色の布が筒にささっている。 日本では青が男なので一見間違えそうなものだが暖簾のようなものがあるわけではないので 間違って飛び込みはしそうに... 続きをみる

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  • シャルヴィス異世界戦記3-30【女風呂を覗く相談】

    「風呂早く行こうぜ、ついでに女風呂にも最後だしお邪魔して」 ぐへへと甚平が不適な笑いをする。 「おまえはいつでも甚平だな」 マイペースで周りに翻弄されにくい甚平がうらやましくもある。 反面、こいつは見習ってはいけないと思わされることがしばしば。 「なんだよ、俺のポリシーは自由奔放だぜ、人生は一度き... 続きをみる

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  • シャルヴィス異世界戦記3-29【殺されるかと思った修行の末】

    俺以外の二人も最終試験を突破したらしく甚平にいたってはへろへろで独りであるけずにつれそいのヒーラーに肩をかりて歩いてきて 親指を立ててやったぜとみせてまたうつむいた。 彩那はヒーラーの治療だけでなんとかなったようで俺達より元気に見えた。 「ひゃー今日は死ぬかと思ったぜ」 甚平が汗でべとべとになった... 続きをみる

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  • シャルヴィス異世界戦記3-28【最終試験2】

    「やりました師匠。昨日に続いて完璧です」 師匠には切り株を切らずに石だけを壊すように言われている。 最初は切り株ごと真っ二つにしていたが・・・ 今はこの通り。 あとから衝撃が伝わったかのように遅れて大きな石が綺麗に真っ二つになった。 切り口も滑らかでまるで機械で二つに割ったようだ。 「うむ、なかな... 続きをみる

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  • シャルヴィス異世界戦記3-27【最終試験】

    時は過ぎ最終試験の日が来た。 「よし、シャルヴィスを制御して石を割ってみい」 切り株の上にじいさんもとい師匠がこぶし大より一回り大きな石を置いた 俺は実践仕様の真剣を装備している。 真剣であってもシャルヴィスを使わければ傷はつけれても、真っ二つにはならない。 そこでシャルヴィスを刀身に込めて斬撃を... 続きをみる

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  • シャルヴィス異世界戦記3-26【師匠の80代の動き】

    そんな修行の日々が1ヶ月ほど異世界で続いた。 休みを取れたのは2日か3日だったと思う。 早朝から晩まで続く修行。 ヒーラーと呼ばれる治癒担当(外傷を治癒できるシャルヴィス使い)が 3人にそれぞれついていたので怪我で苦しむということは無かったが スタミナが続かない。 俺の師匠はじいさんと侮る無かれ、... 続きをみる

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  • シャルヴィス異世界戦記3-25【座学でのモンスターの勉強】

    肉体強化訓練意外にも座学の授業もあった。 アベルブ(元の世界の協力者)との関係からこちらの世界の詳細まで 特にモンスターの特徴、弱点や注意するべき項目は紙でも渡された。 コピー機なんてものはないので全て手書きなので3人に渡された資料は 微妙にタッチが違った。文字も日本語では当然無い。 読めるのだが... 続きをみる

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  • シャルヴィス異世界戦記3-24【アクロバティックなキレのある彩那の剣舞】

    彩那の修行担当は二十代の女性師匠で修行内容同様の双剣使い。 獲物に見立てた木材と植物でできたカカシに素早く斬撃を入れて切り刻む。 ウエッタと呼ばれたその女性の動きはまさに踊るような動き、剣舞に見えた。 「彩那やってみな」 方膝のみをついて待機していた軽装備でまさに異世界の出で立ちをした彩那がゆっく... 続きをみる

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  • シャルヴィス異世界戦記3-23【真夜中に窓辺で物思いに深ける彩那】

    彩那は別の部屋で独り窓枠に両腕と顎を乗せる姿勢で夜の村を見つめていた。 明かりは殆ど無く真っ暗だといっていい。 街頭らしきものは無く、家から漏れ出た明かりだけが光っていた。 私達凄い所に来てるんだねタカ君。 でも私にできる事はなんでもするよ。 タカ君に守ってもらってばかりじゃない所、見せるからね。... 続きをみる

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  • シャルヴィス異世界戦記3-22【就寝前に物思いにふける】

    修行でくたくたになり部屋に戻ってきて、 食事を終え就寝の時間。 「甚平寝たか」 二人部屋に戻った俺は甚平に声をかけた 「いんや・・まだ起きてるよ」 さも眠そうにうつぶせにひっくり返っている 「あのさ、俺達生きて帰れるよな」 天井をみてぼやくように言った 「なんだよやぶからぼうに。世界を救う救世主様... 続きをみる

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  • シャルヴィス異世界戦記3-21【パンの甘さは格別】

    修行1日目は全く成果無し。 しりから下がかなり痛くなっただけ (しり、ふとももをやたら植物で叩かれた結果) 「ちきしょう。なんなんだよあのじいさん。スパルタにもほどがあるぜ」 「旦那もしごかれだしましたな」 余裕しゃくしゃくな顔・・・いやおでこにタンコブを作った甚平が言った。 「みんな凄く厳しいよ... 続きをみる

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  • シャルヴィス異世界戦記3-20【阿鼻叫喚の修行の日々】

    体に流れる自分のシャルヴィスを感じ取り、 それを凝縮して目標に向けて叩きつける。 これは防御にも使えるらしい。 自分の防御したい所をシャルヴィスを厚くして防ぐ。 戦いでこれができなければすぐに重傷を負うことになると言われた。 その後じいちゃんに鞭のようにしなる植物でしりを失敗するたびに 叩かれて悲... 続きをみる

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  • シャルヴィス異世界戦記3-19【シャルヴィスによる剣戟】

    また同じサイズの石を拾ってきて切り株に乗せ叩き割ろうとしたが 全く割れそうに無い。というか普通に考えて割れるわけ無い。 何なんだよあの技。見ただけでできるようになるのか。 じいちゃんモトイ師匠は目標にシャルヴィスを叩きつけるイメージでいまはいいという。 上達すれば剣先にシャルヴィスを集中すればさら... 続きをみる

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  • シャルヴィス異世界戦記3-18【おじいちゃん手品のような石割】

    「え・・・おじいちゃん。こんな丸太では切れないよ」 俺は唖然として答えた 「カーーーーーツ。誰がおじいちゃんじゃ。師匠と呼ばんか。」 どこから出したんだと言わんばかりの声で怒鳴り声を上げた。 あまりの声に頭がじんじんするようだ・・・ このおじいちゃん見た目と中身が全然違うのか しかたがないのでやけ... 続きをみる

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  • シャルヴィス異世界戦記3-17【石を丸太で斬る】

    「若者よ、見た目だけで物事を判断してはいかんぞ。 ほれそこに落ちとる丸太を少し振ってみい」 俺の考えを見透かしたようにじいちゃんが言った。 この人が凄腕のおっかない剣士なのか。 言われるがまま竹刀を振るように丸太を振って見せた。 「ふむ。なかなかどうして。予想よりよい太刀筋をしておるな。見込みが全... 続きをみる

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  • シャルヴィス異世界戦記3-16【剣の達人はおじいちゃん?】

    封印は無事成功したようだがまたしても気絶したらしい。 俺は何度気絶することになるんだろうか。 ゴラヴィンで一仕事終えたがすぐに師匠と面談だそうだ。 なんでもかなりおっかない剣の達人らしい。 やはり大剣を振り回すのか? 筋肉隆々のごついおっさんが目に浮かんだ 案の定・・・お・・・っ・・おじいちゃん!... 続きをみる

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  • シャルヴィス異世界戦記3-15【エルナの膝枕】

    「嘴凪さん嘴凪さん・・」俺の目の前に可愛い女の子が 「きゃ!」なにか柔らかいものを触ったような 「あれ・・・俺気絶してたのか・・・」 俺はシャルバの前で倒れていたようだ。今はエルナの膝の上で寝ている。 「大丈夫ですか、封印は成功しました。 前に封印を行ったお二人よりもかなり強力に強化できたみたいで... 続きをみる

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  • シャルヴィス異世界戦記3-14【シャルバから立ち込める煙】

    「貴方の世界を思い浮かべるだけで大丈夫です。 思い浮かべるだけで貴方の世界とシャルヴィスの流れが繋がります」 エルナは俺の後ろで目を閉じ手を合わせて祈りを捧げている。 いきますと小声でいうとシャルバに触れる。触れたとたんに蒼い靄のような気流が触れた部分より大量に発生する。 「あ・・・あのこんなにで... 続きをみる

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  • シャルヴィス異世界戦記3-13【封印強化】

    「これから貴方に封印強化をお願いします。難しく考える必要はありません。貴方の世界の事を思い浮かべながらシャルバに触れていただくだけで結構です。 もしかしたらアベルブである貴方の師匠にも声を届けることができるかもしれませんよ」                                     ... 続きをみる

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  • シャルヴィス異世界戦記3-12【ゴラヴィンの豪華な装飾】

    豪華に装飾が施されたりっぱで大きな扉を押し開く。 開く時にエルナの両手が薄緑に光っていた。 「おお・・・」外観の見た目よりもさらに凄いスケールのレリーフに驚いた。 中央の奥に十字架などはない。そのかわりに真ん中中央に直径2m近い大きな蒼い玉が赤い布に乗って飾られている その蒼い石から扇状に席が作ら... 続きをみる

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  • シャルヴィス異世界戦記3-11【ゴラヴィンの神殿】

    起こしに来てくれたエルナさんの案内でゴラヴィン神殿まで行くことになった。 村をじっくり観察すると様式は違うが中世ヨーロッパに近い建物が多い。 高さは最高でも2階建て程度で殆どが低い高さになっていた。 しかし今ついたゴラヴィンと呼ばれる神殿は別格で細かな細工がほどこされ白塗りの壁には宝石のような輝く... 続きをみる

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  • シャルヴィス異世界戦記3-10【彩那の可愛いショートダガー】

    「彩那もまさか格闘技の練習なのか・・・」 俺もあれをやるのかと気になる。 「ううん。私とタカ君は別メニューだと思うよ。私はショートダガーっていう短い短剣の訓練をしているの。 長いものを振り回すのには筋力が足りないんだって」 何かを振り回しているジェスチャーをする彩那。なんだか可愛い。 「そうなると... 続きをみる

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