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異世界の魔物との死闘を描くファンタジー小説

シャルビス異世界戦記2-3【魔物の軍団】

「どうだ?」
要塞最高指揮官であるドランズが城壁警備兵の物見兵に声をかける
「あれはやばいですよ。大型サラマンダー(爬虫類種、火を吐く大きなトカゲのようなモンスター)1体、大型ゴーレム(土や石で出来た魔道生物)3体、
無数のゴブリン、リザードマン、メルゲノス(目の大きなゲル状の魔物)など確認できるだけで五百体を超える魔物達の行進。


「どういうことでしょう。魔物が隊列を組んで攻撃してくるなんて」
まず魔物は集団ではあまり動かない。群れで襲ってくることはあるが多種族で構成された魔物の進攻などは聞いたことがなかった。
「解らん、だが城壁の外の者を早く中にいれないとやつらが先に到達してしまう。できるだけ急がせろ」


城壁の外は城門から内側に入ろうとする人達で溢れかえっている。
やっと何が起きたか城下町のほうにも伝わったようだな
城壁に入るのをあきらめて山野へ避難するもの、

装備を整えて城門前付近で戦闘準備を行う兵士、

商人が大きな荷車を城壁内に入れようとして門兵に止めらている。