小説のポケット

異世界の魔物との死闘を描くファンタジー小説

シャルヴィス異世界戦記2-9【魔物達の狙い】

「やつらは敵を中に引き入れているのか?」
ドランズは報告して来た兵に聞く
「いえ、引き入れるどころか中に居た魔物達はこぞって城門を開け外に出て行きました。」
「うむ・・・となると内部撹乱(かくらん)からの総攻撃ではないな。

だとするとやつらの動きは・・・・」
ドランズは髭をさすりながら何かを思案している。

その手が急ブレーキをかけるように止まる
「まさか!まずい、やつらの狙いが私の推測道理だと非常にまずい。

すぐに騎兵を500用意しろ西門から出た魔物を追うぞ」
いつになく焦った様子でドランズが命令を出し。

城壁の下を目指し階段を急ぎ降り出した。
「一体どうしたというのですか、何がなんだかわかりません。

敵が撤退したというのに何故追いかけるのですか?」
階段をかけおりながらアランダはドランズに問いかける
「やつらの目的は宝物殿に安置されているダーインスレイフの可能性が高い。

あれを奪われるということはこの世界の危機だ」