小説のポケット

異世界の魔物との死闘を描くファンタジー小説

シャルヴィス異世界戦記3-1【異世界での目覚め】

「はるくん・・ねえ起きて」
起きそうな気配を感じ彩那が隆治の腕を掴み揺する。
「ん~もう5分・・・ん!?」
俺は自分の寝言のような言葉とともに跳ね起きた。
彩那があまりの勢いで飛び起きた俺をみて目を丸くしてびっくりしている。
「大丈夫はるくん?無事着いたみたいだよ」
俺があわててきょろきょろ周りを見渡しているのをみて、
目頭を押さえながら優しく彩那が呟く。
見慣れない建物の中ベットに寝ていた。
ここが異世界なのか・・・日本と何もかわらないみたいだが
しかし部屋の中はなんだかごみごみしていていろいろな、よく解らない道具らしきものが置かれている。
「俺達無事に着いたのか」
「そうみたいだね」
なんだか妙に嬉しそうな顔をしている。
「何かいいことあったのか?」
首を立てに振り小さな声ではる君が起きた事と言った。