小説のポケット

異世界の魔物との死闘を描くファンタジー小説

シャルヴィス異世界戦記2-8

「大変です、西門が・・西門が魔物の襲撃により破られました」
兵士は息をきらせてがくりと両膝をつく。
「なに・・どいうことだ。西門、東門どちらも守りは鉄壁だったろうが」
「はい・・・それが背後のどこからともなく魔物が現れて不意を衝かれ防衛部隊は内側より瓦解していき城門があけられてしまいました。」
兵士の話では城壁内部に敵が大量に出現してその奇襲により城壁内部の兵が壊滅的被害、それにより城門が内部よりあけられたのだという。
「ばかな、いつのまにそんなに大量の魔物が入ったのだ。中央は一切敵を通していないというのに」
「ドランズ隊長このままでは外に敵が伏せられていた場合大変なことになります。早く増援送りましょう」
アランダは血相を変えているがドランズはすぐに平静に戻っている。