小説のポケット

異世界の魔物との死闘を描くファンタジー小説

シャルヴィス異世界戦記16

かなりの数掛けてある所からみてこの小さな洞穴に大人数で入ることを想定しているのだろう。
「皆さんランタンを持ちましたね。火は消えにくくなっていますがもし消えたときはこうしてください」
火が消えた時の対処まで教えているということは相当永く暗闇にいるってことか。
下りになっている道が10mほど続いていたがすぐに突き当たりに着いた
突き当りには小さなお堂らしきものがあり、かなり年期が入っている感じだ。
師匠がお堂の左脇でなにやらごそごそしている。
何かしたのかお堂全体が右にゆったりと石をこすらせている音をたてて動き出した
かなり時間がかかったが右にいききると今度は左に勝手に戻りだした。
お堂下には階段が下に伸びていて、どうやらここに入るようだ。
「しまる前に急いでください」
師匠が先頭で頭をかがめながら降りていく