小説のポケット

異世界の魔物との死闘を描くファンタジー小説

シャルヴィス異世界戦記12

「僕達も朝に怪物に襲われたんです。それで師匠が心配になって」
なるほどと俺達の格好をみて納得したようだ。
「やつらが来ないように封印を強化しないと行けない。
この頃向こうの魔力が強くなっているみたいでね。
先代から引き継がれた封印が弱くなっているんだ」


よく解らない事をいいながら竹刀を杖代わりに立つ
「師匠は、もしかして竹刀でやつらに勝ったんですか?」
竹刀以外に武器らしいものは部屋に見当たらない
「ん・・・厳密に言うと竹刀だけじゃないんだけど」
師匠は手にある竹刀に目を一瞬向けて。何か含んだ言い方をした。
俺達は師匠を起こすのを手伝って、言われるがままに外にでた。


土足で歩き回っていたのをみて苦笑していたが許してくれた。
「さてここからは非常に危ないんだが・・君達には付いてきてほしいと思っている。
まあ普通なら危ないのですぐ帰りなさいというのが当然なんだろうけど」
後頭部に片手をあてて申し訳なさそうにしている。