小説のポケット

異世界の魔物との死闘を描くファンタジー小説

シャルヴィス異世界戦記11

「あっちだ」俺達はその声のした方に走る。
そこには膝を着いて傷だらけの師匠がいた。
戦った後だ。部屋の中は鉤爪(かぎづめ)のような爪の跡が無数についていた。
魔物の倒した跡らしい痕跡が2つあった。
「師匠大丈夫ですか」
気を失ったりはしていないが息が荒い
「あ・・ああなんとか大丈夫ですよ・・死ぬかと思いましたが。き・・きみたちは学校にもう行ったんじゃ
なかったのかい。当分は安全だと思っていたのだけど・・」
息もたえだえの師匠は体を起こそうとするがまた座り込んでしまった
師匠と呼ばれた男はまだ齢が20代前半に見える若さで今は神社の袴姿をしている。
丸い眼鏡をして身長が高く、長い髪をした優しそうな眼差しの男性。

一見華奢な印象を受けるが眼光からは力強さを感じる。

そんな感じだろうか。