小説のポケット

異世界の魔物との死闘を描くファンタジー小説

シャルヴィス異世界戦記13

「僕達に何かできるんですか」
甚平がきょろきょろしながら言う
「まあ、ざっくり言うと魔物退治かな・・・」
師匠は冗談をいっているようで目が真面目だ
いつもは穏やかな表情を眼鏡の内から浮かべているが
今は、きりっとした鋭い瞳をしていたり・・ゆるい目だったり。


「僕達にできるでしょうか・・・」
俺は二人に目をやり言った。及び腰の甚平に、あまり気の強くない彩那。
この二人は足手まといになるだろう。
危ないのが確定しているこの状況から二人を早く遠ざけたい。
いろいろな考えが頭を駆け巡る
「どう言ったら伝わり安いかな、君達はシャルヴィスの加護を受けているみたいなんだ。

つまり君達を連れて来いということだと思う」
またよくわからない単語だ。師匠は一体なにを知ってるんだろう。