小説のポケット

異世界の魔物との死闘を描くファンタジー小説

シャルヴィス異世界戦記10

「いくぞ」俺は二人を促し鳥居をくぐった
くぐると同時に俺の体が蒼く光る。彩那も赤く鈍く光、甚平は黄色く光っている。

しかし一瞬ですぐに消えてしまった。
「何だよ今の」甚平が自分の体をあちこち触っている。
前にもどこかでみたような・・・
俺はあの光をどこかで見たことがあるようだったが思い出せなかった
気を引き締めて恐る恐る石段を登っていく。石段は180段ほどありそれなりに長いしきつい。
ここで体力を使っていざという時に動けないと困ると思いゆったりと警戒しながら登りきった
「まずは師匠の家に行って見よう」
下で見た時よりはっきりと上空に変なモヤのようなものが見える
「なんかやばそうですね旦那」今頃になって危険性をさらに感じとったのか甚平は金属バットを握りなおす
「師匠いますか」玄関をあけて大きく叫んで見た。
土足のまま上がるか迷ったが非常事態ということで脱ぐのを止めてゆっくりと奥の部屋へ


「ギ・・ギギャー」奥から何か変な動物のような断末魔の声が響き渡る