小説のポケット

異世界の魔物との死闘を描くファンタジー小説

シャルヴィス異世界戦記3-32【ブラックな世界】

「そういえば俺達の日本語もこちらの人に自動通訳みたいに伝わってるんだよな」
数人の村人がこちらをみている。
「そう思うなら自重してくれ」
お騒がせしてすみませんという感じで俺は周りの人に会釈して謝る
「なあ俺達相当こっちに来て強くなったよな」
甚平と俺は風呂に漬かりながら木製の天井を眺める。
「だけどこれは序の口でスタートラインなんだな」
俺の言葉を聞いて甚平が頭をかかえる。
「やめてくれ。俺にはばら色の人生しかないんだ!そんなブラックな世界は無い」
何かを吹っ切るかのように風呂の中から勢いよく立ち真っ裸のまま腰に手をあて胸を張る