小説のポケット

異世界の魔物との死闘を描くファンタジー小説

シャルヴィス異世界戦記3-8【パラディンの化身】

「ようやく起きたか隆治。また3日起きないんじゃないかと心配したぞ」
スパゲティーのような食べ物を口にもりもりに入れて、
下に降りて来た俺達を見て言った。
「口の中の物がなくなってから喋ってくれ」
俺はあきれた表情で木製のテーブルについた
テーブルは結構大きくて12人ほどが一度に座れる横長の円卓になっていた。
甚平と彩那が並んで朝食をとっている。
「おはよう彩那」
「おはようたかくん、ぐっすり眠れた?私、最初の日は緊張して全然眠れなかったよ」
彩那は上品に食事している。横のガツガツしている甚平とは大違いだ。
「ほかの人は一緒に食べないのかな」
周りをみわたしたがウエイターの役目をしていそうな男性が独り立っているだけだった
「俺達は特別なんだって。なんでも神に選ばれしなんたらかんたらだとか」
甚平は最後の数本を皿を掲げてホークでかきこんだ。
「なんだよ、その何たらかんたらって」
「確かパラディンの化身とか言ってたよ」 

彩那まで麺をくわえてこちらを見る
「パラディン?なんかどっかで聞いたことがある単語だな」
「ゲームとかでたまに出てくるやつじゃないか。まあ騎士に近い意味じゃなかったか?」