小説のポケット

異世界の魔物との死闘を描くファンタジー小説

シャルヴィス異世界戦記5-2【厳格で頑固の塊】

「俺の師匠は厳格で頑固の塊みたいな人だけどな」
俺は笑いながら言った
「誰が頑固だと・・・」
いつのまにかじいさん・・もとい師匠が横に来ていた
「あれ、いらっしゃってたんですか」
俺がごまかし笑いをしていると杖で頭をどつかれた
「まだまだ未熟じゃのう」
師匠達はそれぞれ近くで待機して気配を殺して
俺達の状態を観察していたらしい。
実践に行く前にコンディションの状態を計る為だそうだ。

シャルヴィス異世界戦記5-1【基礎修行を終え次の段階へ】

修行を終え師匠からとうとう近隣の魔物討伐に俺達を連れて行くという話が出た。
修行と違う部分は相手がこちらを本気で攻撃してくる事。
一瞬の油断が大怪我もしくは死に結びつく。
シャルヴィスの加護をいかに上手く使うかだそうだ。
あとは実践で経験を積むしかないという。


俺達は村の出入り口にある木製のアーチ傍で師匠達を待っていた
朝6時に集合という事で飛び起きて来たのだが
6時を回っても誰の師匠も顔を見せない。
「おかしいね。厳格な人じゃないけど遅刻はしないと思うんだけど」
彩那が首をかしげる

シャルヴィス異世界戦記4-11【エルフ態度一変】

一時経つと振り返って
「まさか・・・きさまらそんな危険なものを・・・いや・・それはいい」
周りのエルフになにやら小声で耳打ちしている。
耳打ちを受けたエルフ達が森の中に跳躍して消えていく。
「気が変わった。お前達の話を聞こう」