小説のポケット

異世界の魔物との死闘を描くファンタジー小説

シャルヴィス異世界戦記4-8【ドランズ頭を深々と下げる】

エルフ指揮官がそれに気づきドランズを睨む。
ドランズは動じず傍まで来て何も言わずに
深々と頭を下げた。
ドランズは一言も発しない。エルフの指揮官もそれをずっと凝視している。
あまりにも長く頭を下げているのでついに指揮官のほうが先に声をあげた
「何の真似だ」
いぶかしげにエルフは言った。
「助けてもらってずうずうしいのは百も承知で申す。私達を助けては頂けないだろうか。
先刻我が砦より魔剣が奪われた。それを取り戻さねばこの世界に大災害が起こるやも知れないのだ。」
何かあったのかと周りのエルフが少しづつ集まりだす。