小説のポケット

異世界の魔物との死闘を描くファンタジー小説

シャルヴィス異世界戦記4-3【ドランズ四面楚歌】

アランダが多くの兵を引き連れて後退するなか殿を任せられたドランズと一部の兵はさらに危機的状態に
陥っていた。
「やはりこの数で支えるのは無理か」
さすがのドランズも死を覚悟する状況まで追い込まれていた。
殿(しんがり)に残った仲間は次々と討ち取られ、残るはドランズの周りに数騎となっていた。
「隊長、数が多すぎて突破は不可能のようです」
残った精鋭の騎馬兵士が敵の槍を交わして反撃しながら言う。
「こうなれば一匹でも地獄へみち・・・!!」
ドランズが諦めかけた時だった左右の森から無数の矢と魔法が放たれ、
次々とモンスターを倒していく。