小説のポケット

異世界の魔物との死闘を描くファンタジー小説

シャルヴィス異世界戦記3-26【師匠の80代の動き】


そんな修行の日々が1ヶ月ほど異世界で続いた。
休みを取れたのは2日か3日だったと思う。
早朝から晩まで続く修行。
ヒーラーと呼ばれる治癒担当(外傷を治癒できるシャルヴィス使い)が
3人にそれぞれついていたので怪我で苦しむということは無かったが
スタミナが続かない。
俺の師匠はじいさんと侮る無かれ、日頃はのっそりゆったり動いているが
シャルヴィスを使った途端別人のような動きをする・・・いや
あれが80を超えている人間の動きだとは言えないだろう。
修行の途中からは真剣を使い俊敏に動き容赦なく斬りかかっていた。
あれで手加減をしているって言うのだから凄い。
師匠はシャルヴィスを外に漏らせて相手に察知させるようなことはしない。
熟練者になればシャルヴィスを見せることなく使えるのだという。
あえて俺に見せる形で使ったりしていたが、
他の人からは見たことの無い程の量を放出してる時もあった。
あえてこんなことも出来るようになると見せていたのだろう。