小説のポケット

異世界の魔物との死闘を描くファンタジー小説

シャルヴィス異世界戦記3-24【アクロバティックなキレのある彩那の剣舞】

彩那の修行担当は二十代の女性師匠で修行内容同様の双剣使い。
獲物に見立てた木材と植物でできたカカシに素早く斬撃を入れて切り刻む。
ウエッタと呼ばれたその女性の動きはまさに踊るような動き、剣舞に見えた。

「彩那やってみな」
方膝のみをついて待機していた軽装備でまさに異世界の出で立ちをした彩那がゆっくり双剣をもち立つ。
目標のカカシが入れ替えられ新品になった。
「いきます」
まだ異世界にきて半月も経たないが・・これは。
師匠にほかの二人の訓練を見てこいと言われたが凄い。
少し前の彩那とは別人の素早い動き、フェイントを織り交ぜた動き。
なかでもシャルヴィスを使っているだろう光が手足から放たれている。
力をかなりコントロールできてるってことか。
アクロバティックな回避運動を交えて攻勢にでては素早くひいている。
実践を想定した動きをもうあんなに。