小説のポケット

異世界の魔物との死闘を描くファンタジー小説

シャルヴィス異世界戦記3-14【シャルバから立ち込める煙】

「貴方の世界を思い浮かべるだけで大丈夫です。

思い浮かべるだけで貴方の世界とシャルヴィスの流れが繋がります」
エルナは俺の後ろで目を閉じ手を合わせて祈りを捧げている。


いきますと小声でいうとシャルバに触れる。触れたとたんに蒼い靄のような気流が触れた部分より大量に発生する。
「あ・・・あのこんなにでるものなんですか煙」
「煙ではありませんシャルヴィスです。貴方に流れるシャルヴィスとシャルバが呼応して起こっている現象です。
あとは貴方があちらの世界と力を繋ぐだけ」
女性は目を開けていない。何かを感じ取っているのか今起きている現象を見慣れているのか
祈りを捧げ続けている。
俺は言われるがままに元いた世界を思い浮かべる。
すると徐々に煙のようなシャルヴィスが治まってきた。
ああ・・・こちらの世界に来たときと同じ感じがする。

何かふわふわしたこの柔らかい風に包まれているような感じ・・・