小説のポケット

異世界の魔物との死闘を描くファンタジー小説

シャルヴィス異世界戦記3-10【彩那の可愛いショートダガー】

「彩那もまさか格闘技の練習なのか・・・」
俺もあれをやるのかと気になる。
「ううん。私とタカ君は別メニューだと思うよ。私はショートダガーっていう短い短剣の訓練をしているの。
長いものを振り回すのには筋力が足りないんだって」
何かを振り回しているジェスチャーをする彩那。なんだか可愛い。
「そうなると俺は大剣を振り回す戦士か」
普通の人間には扱えないような大きな剣を振り回す自分の姿を想像する。
「無い無い。そんなもの俺達に使えるわけ無いよ。俺達の筋力は元居た世界と大して変わらない。
運動能力は確かに飛躍しているけど重い物を持つのは同じように難しいみたいだぜ、
特別な訓練をするとそれもシャルヴィスで可能になるとか言ってたけどそんな事をしてる時間はないんだって」
ゴラヴィンと呼ばれる神殿に行きその後に俺を教える師匠と面会、即訓練スタートだそうだ。
当然他の二人も訓練の継続らしい。