小説のポケット

異世界の魔物との死闘を描くファンタジー小説

シャルヴィス異世界戦記3-6(エルフのメイド?さん)

早朝、彩那・・・いや見知らぬ女性の声だ。
「嘴凪(はしなぎ)様・・ 嘴凪様」
聞きなれない声を聞いて、目をこすりながら体を起こす
「よく眠れましたか。朝食の用意ができています。準備ができましたら下に降りてきてください」
歳の頃は俺達より若干若い感じがする女の子。髪を後ろで丸く纏めた可愛らしいと表現するのが
似合いそうな人で特徴的なのが耳。
俺達と違って凄くとがっていて耳が長い。
俗にいうエルフの耳というやつなのだろうか。
ほのかにハーブのような香りが女の子からしてくる。
思わず体の近くまで臭いを嗅ぎに行ってしまいそうになった。
「どうかされましたか?」
俺がきょとんとしているので不思議そうに見ている。
彼女の瞳が薄い蒼をしていた。澄んだ湖のような蒼。思わず見つめてしまう。
「いやいやなんでもないよ。お・・起きるんだよね・・・えっと着替え着替え」
俺はあわてて脱ぎだした。