小説のポケット

異世界の魔物との死闘を描くファンタジー小説

シャルヴィス異世界戦記3-3

何故彩那が苦笑したかというと
甚平が細身の美人女性と格闘の型のようなやり取りをしている。
あ・・・派手に蹴り飛ばされた
なるほどあれを見て彩那は苦笑しているのか。


「甚平、格闘技に目覚めたのか?」俺は少し遠めから大声を張り上げた
倒れていた甚平が上半身を起こし俺をみるとむすっと素早く立ち上がり全速力で走って来た。
「起きるのが遅いぞタカ」そういって小声でこのままじゃ俺が先に殺されちまうと言った。
さきほど甚平と型をやっていた女性が早く戻ってこいと叫んでいる。
「まあ、おきたばっかりで状況が飲み込めないだろうから後で話すよ」
とぼとぼと歩いて戻っていたかと思ったら途中から全速力で走って戻った