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異世界の魔物との死闘を描くファンタジー小説

シャルヴィス異世界戦記2-7【サラマンダーとの死闘】

小競り合いの続く中突出して来ていた大型ゴーレム2体がバリスタの直撃を何度受け倒れて砂の塊になって活動を完全に停止している。
サラマンダーが城門めがけて炎を吹きかけ出した。城門前を守っていた兵が逃げ惑う。
「頃合だ外の兵に突撃の合図をだせ!」天にむかって合図の魔法が放たれた大きな音ともに上空に赤い煙が発生した。
その合図を待っていた後ろに回りこんだ部隊、左右に伏せていた騎馬部隊、重装歩兵部隊、騎士隊がサラマンダーに向かって突撃する。
突撃に混乱した魔物達は次々と倒されていく。
その時中央城門が開け放たれ正面からも騎馬兵士がでてくる。
四方向から攻められた魔物達は次々と朱に染まっていく。
しかしサラマンダーはさすがにしぶとい。いくら刺そうが魔法で貫こうがなかなか倒れない。
「致命傷をあたえようとしなくていい、とにかくやつの体力を削れ」
大型の魔物の断末魔の叫び声がこだまする。
ゴーレムもすべて打ち払われ、小型のモンスターも殆ど壊滅、敗走しだした。
サラマンダーも自分の周辺の騎士を尻尾を振ってなぎ払い炎を吹いて焼き殺し、暴れ続ける。
しかし執拗(しつよう)に打っては返す波のように襲ってくる兵士の攻撃に徐々に動きが鈍くなっていく。
そしてついに大きな声だ叫んだかと思ったらそのまま家を押しつぶす形で倒れこんだ。
それを上から見ていたドランズ、アランダがやったぞと喜んでいる所に兵士が血相を変えて駆け寄ってきた。