小説のポケット

異世界の魔物との死闘を描くファンタジー小説

シャルヴィス異世界戦記2-4

2時間経った城塞都市外部の町はゴーストタウン化していた。
そこへ魔物の群れがゆったりと前進してくる。
ひときわ大きなサラマンダーは体長は約70m、高さは12m程ある。
その前をゴーレム3体が地響きを起こしながらまっすぐに城壁へ向かっている。
家の町並みを壊しながら進むわけではなくゴーレム、小型の魔物たちは道を進んできていた。
サラマンダーも道を中心にすすんできていたが圧倒的に大きさがあるため左右の家を踏み台にして進んできていた。


「あそこまで統制が取れているのは見たことが無いな、誰かが操って高いはずだ」
軍団を見渡すがそれらしい指揮官は居ない
「ドランズ隊長準備できました。いつでも攻撃できます」
ドランズに素早く駆け寄ってきた兵士がひざまずいて報告する。
「よし敵をひきつけれるだけひきつけてバリスタ(大型の弓兵器)をくらわせてやれ。城壁上部の部隊は小型モンスターとゴーレムを撃退だ。
サラマンダーへは伏せている町の部隊で左右、後方より攻撃を行わせる。一匹たりとも城壁に近寄らせるな!」
バリスタ、攻撃部隊は城壁上部だけではなく攻撃が行いやすいように低い位置に作られた攻撃用の小窓から行えるようになっている。
城壁が高すぎて上部からでは狙いが定めにくいからである。
兵士長の合図と同時に各自持ち場についた。