小説のポケット

異世界の魔物との死闘を描くファンタジー小説

シャルヴィス異世界戦記14

俺は二人に目をやり言った。及び腰の甚平に、あまり気の強くない彩那。
この二人は足手まといになるだろう。
危ないのが確定しているこの状況から二人を早く遠ざけたい。
いろいろな考えが頭を駆け巡る


「どう言ったら伝わり易いかな。

君達はシャルヴィスの加護を受けている。

つまり君達を連れて来いということだと思う」
またよくわからない単語だ。師匠は一体なにを知ってるんだろう。


「無理強いはしない。ここからは命がけになるからね。
ただここの封印が解けるとこちらの世界に魔物が大量に来てしまい
今の比では無い災厄が訪れてしまう。そうなると何処へ逃げても
意味がなくなってしまう事になる」
詳しく説明する暇がなくてごめんねと小さく続けたが
俺達がついていったほうが力になると言っているのは解かる。